2 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:27:03.59 ID:lbaDsJyIo
【優しさに触れた日】
P『なんだか入学早々から、どっと疲れたなー…』
P『早く帰ろう…』
真『あっ、おーい!』
P『ん?』
P『あぁ、真か』
真『プロデューサーくん、今から帰り?』
真『帰り道一緒だよね?良かったらボク達と一緒に帰らない?』
P『ボク達?』
?『ええっ…!?真ちゃん…?』
真『大丈夫だよ。何かあったら、この人蹴り飛ばすから』
3 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:27:59.32 ID:lbaDsJyIo
?『で、でもでもー…』
4 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:28:27.49 ID:lbaDsJyIo
P『あれ…?萩原さん?』
雪歩『えっ…?』
雪歩『あっ…プロデューサー…くん…』
真『あれ?知り合いだったの?』
P『あぁ、中学の時、一度同じクラスになったことあるんだ』
P『(全然喋ったことないけど…)』
真『あぁ、なるほどね』
真『じゃあ話は早いね!』
雪歩『うぅっ…』オズオズ…
真『大丈夫だって!この人、害無いから』
P『(ていうか萩原さんが男子と話しているところみたことなかったな…)』
P『(今の様子を見ても…苦手意識があるのかな?)』
P『(真は…女の子か…)』
5 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:29:54.30 ID:lbaDsJyIo
P『悪い、真。俺、先に1人で帰るわ』
真『えっ?なんでさ?』
P『ちょっと急用思い出しちゃってさ』チラッ…
雪歩『あっ…』
P『(イヤな思いさせてまで一緒に下校する必要も無いだろう)』
真『そっかー。なら、また明日だね!』
P『あぁ、また明日な!じゃあな!』タッ…
真『じゃあねー!』
真『…さて、雪歩。ボク達も帰ろうか?』
雪歩『……』
真『雪歩?』
雪歩『(プロデューサーくん…私のこと気遣ってくれて…?)』
6 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:30:38.12 ID:lbaDsJyIo
【デートきてくれますか?】
P『萩原さんか…』
P『中学時代は全然喋ったことが無かったけど…』
P『せっかく高校も同じになったんだから仲良くなりたいな』
P『……』
P『…でも、デート来てくれるのかな?』
trrrrrrrrr…
ガチャ…
雪歩『はい、萩原です』
P『あっ、萩原さん?俺、プロデューサーだけど…』
雪歩『ひゃっ!?ぷ、プロデューサーくん…?』
P『は、萩原さん?』
7 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:31:08.32 ID:lbaDsJyIo
雪歩『あ…ご、ごめんなさい…』
雪歩『えっと…突然お電話貰ったから…その…』
P『あっ、ごめん…驚かせちゃったかな?』
雪歩『いえ…そんな…』
雪歩『そのぉ…私の何かご用でしょうか…?』
P『あぁ、うん…』
P『もし良かったらで良いんだけどさ…』
P『今度の日曜日、一緒に中央公園で散歩でもしない?』
雪歩『えっ…』
雪歩『……』
8 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:31:46.27 ID:lbaDsJyIo
P『あっ…やっぱりダメかな…?』
雪歩『い、いえ!』
雪歩『えっとぉ…私で良かったら…その…』
P『えっ?OKなの?』
雪歩『はい…』
P『それじゃあ、日曜日に中央公園の前で待ち合わせで大丈夫?』
雪歩『は、はいっ』
雪歩『楽しみにしてますね…?』
P『(まさか誘えるとは…)』
9 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:32:44.84 ID:lbaDsJyIo
【一歩前進】
P『さてと…本当に萩原さんは来てくれるのかな…?』
雪歩『お、お待たせしましたっ…!』
P『萩原さん』
雪歩『……』オズオズ…
P『(見るからに緊張してるな…)』
P『えっと…本当に大丈夫?』
雪歩『は、はいっ!』ビクッ…
雪歩『……多分』
P『(頑張って来てくれたんだろうな…)』
P『それじゃあ、行こうか?』
10 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:33:23.73 ID:lbaDsJyIo
雪歩『な、並木道って素敵だよねっ』
雪歩『景色も良いし、どこまでもお散歩したくなる気分…』
P『うん、それは俺もそう思うんだけどさ』
P『萩原さん……距離、遠くない?』
雪歩『あ、ご、ごめんなさいっ…!』
雪歩『……』チョコッ…
P『(それでも、まだ大股二歩ぐらいの距離があるな…)』
P『(まぁでも、デートに来てくれただけで充分だよな)』
雪歩『……』
雪歩『…あの』
P『ん?』
11 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:33:50.76 ID:lbaDsJyIo
雪歩『私、こういうの慣れて無いっていうか、その…』
雪歩『で、でも、凄く楽しいからっ!』
P『…!』
雪歩『だから今日は誘ってくれて、ありがとうっ…!』ニコッ
P『……』
P『それって友達ってことで良いのかな?』
雪歩『えっ?』
雪歩『……は、はい』モジモジ…
12 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:34:40.87 ID:lbaDsJyIo
雪歩『私なんかで良かったら…』
P『そっか、嬉しいよ』
雪歩『…えへへ♪』
P『(デートに来てくれただけで充分なんてもんじゃない)』
P『(これは大きな進展じゃないか!)』
13 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:35:09.16 ID:lbaDsJyIo
雪歩『えっと、今日は誘ってくれて本当にありがとうっ』
雪歩『本当に楽しかったよっ』
P『良かった』
P『また誘っても良いかな?』
雪歩『あっ…』
雪歩『は、はい…!』
雪歩『良かったらまた誘ってくださいっ!』
P『うん、また誘わしてもらうね』
雪歩『えっと…途中まで一緒だよね…?』
P『一緒に帰っても良いかな?』
雪歩『うんっ…!』
14 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:35:51.60 ID:lbaDsJyIo
【これは仕方ない】
P『今日は体育祭だ!』
P『そして俺が参加するのは二人三脚なわけなんだが…』
雪歩『うぅぅ……』オズッ…
P『(選手ですがパートナーが足を結んでくれません)』
P『萩原さん、ダメそうだったら棄権しても…』
雪歩『そ、そんな…!』
雪歩『それじゃあ、あなたに迷惑を…』
P『でも…』
雪歩『だ、大丈夫っ…!』
雪歩『私、気合いだけはあるからっ!』フンスッ!
P『じゃあ…足、結んでも良い?』スッ…
雪歩『ひゃあっ!?ち、近いっ…!!』ビクッ…!
P『(……これはダメだな)』
P『(うーん…まだまだ距離を感じちゃうなぁ…)』
雪歩『うぅっ…すみませぇん…』グズッ…
P『(結局、俺と萩原さんは二人三脚を棄権した…)』
15 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:36:38.58 ID:lbaDsJyIo
【真面目で良い子】
P『期末テストですよ!期末テスト!』
P『うむ…』
P『可もなく不可も無く…』
雪歩『あっ…こ、こんにちわっ…』
P『やあ、萩原さん』
P『テスト、どうだった?』
雪歩『わ、私はその…』
雪歩『か、可も無く不可も無くかな…』
P『(あとで聞いた話だと、萩原さんは国語関連は満点だったらしい)』
P『(もっと自分に自信を持っていいと思うのになぁ)』
16 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:37:10.25 ID:lbaDsJyIo
【ホントにきてくれますか?】
P『さて、夏休みだ!』
P『……』
P『…萩原さん、海になんて来てくれるのかな?』
trrrrrrrr…
ガチャ…
雪歩『はい、萩原です』
P『あっ、萩原さん?』
雪歩『あっ…プロデューサーくん…』
雪歩『えっと…なにか急用ですか?』
P『あっ…えっとさ…』
17 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:37:36.93 ID:lbaDsJyIo
P『もし良かったら日曜日に一緒に海でも行かない?』
雪歩『う、海ですか…?』
雪歩『う、うーん…』
P『(…やっぱりダメかな)』
P『(今のシーズンだと男性客も多いし…)』
雪歩『だ、大丈夫ですっ…』
P『えっ、本当に?』
雪歩『は、はい…』
P『じゃあ、日曜日は駅で待ち合わせでも平気かな?』
雪歩『わ、わかりましたっ!』
雪歩『頑張って行きますっ…!』
P『(頑張ってって…)』
18 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:38:09.07 ID:lbaDsJyIo
【ひんそーひんにゅーちんちくりん?】
P『さてと、萩原さんはまだ来てないな…』
雪歩『お、遅れてごめんなさいっ…!』
P『萩原さん』
雪歩『その…おでかけするのにあれこれ迷っちゃって…』
P『(やっぱり無理して来てくれたのかな…?)』
P『大丈夫そう?キツいなら…』
雪歩『い、いえ!』
雪歩『あなたがいるなら、その…』
雪歩『平気っ!』
P『……』
P『(かなり感激だな…)』
19 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:38:47.93 ID:lbaDsJyIo
P『さてと…海に着いたわけなんだけど…』
雪歩『…ううっ』モジモジ…
P『…萩原さん、着替えないの?』
雪歩『そ、そのっ…えっと…』
雪歩『だってぇ…』
雪歩『私、ひんそーひんにゅーでちんちくりんだもんっ!』
P『えっ?』
雪歩『やっぱり、あなたの前で水着なんて恥ずかしいですっ!』
P『……』
P『(線が細くて俺好みのスタイルなんだけどな…)』
20 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:39:36.29 ID:lbaDsJyIo
雪歩『ううっ…せっかく海にまで来たのにすみませぇん…』
雪歩『私なんて、穴を掘って埋まってますぅ!!』
P『い、いや…そこまでしなくても…』
P『ほ、ほら!波打ち際で遊んだりも出来るし!』
雪歩『でもぉ…』
P『ほら、一緒に砂の城でも作ろう?』
雪歩『プロデューサーくん…』
雪歩『…うん』
雪歩『ごめんね……ありがとう…』
21 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:40:17.85 ID:lbaDsJyIo
~~~~~~~~~~~~~
雪歩『その、今日は本当に…!』
P『大きな城も作れて楽しかったね?』
雪歩『あっ…』
雪歩『…うんっ』
雪歩『…楽しかった♪』
雪歩『だから…また…』
P『うん、また一緒に遊ぼう』
雪歩『…!』
雪歩『…うんっ♪』
22 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:40:58.72 ID:lbaDsJyIo
【茶道部、誕生】
P『さて、今日から新学期だ!』
小鳥『そんなあなたにご朗報~♪』
P『小鳥先生?』
小鳥『雪歩ちゃんがね、新しく部活を作ったのよ』
P『えっ?萩原さんが?』
小鳥『ええ♪』
小鳥『その名も茶道部!』
小鳥『せっかくの学園生活、帰宅部じゃもったいないわよ?』
小鳥『もし興味があったら覗いてみたら、どうかしら?』
P『(茶道部か…)』
23 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:41:25.07 ID:lbaDsJyIo
ガラッ…
P『失礼しまーす…』
雪歩『ふぇっ?ぷ、プロデューサーくん?』
P『あっ、萩原さん』
P『(おお、和服だ…本格的だなぁ…)』
雪歩『な、何か茶道部にご用?』
P『あぁ、うん』
P『入部希望なんだ』
雪歩『えっ…?入部希望…?』
P『うん』
24 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:41:51.75 ID:lbaDsJyIo
雪歩『わぁっ…♪』
雪歩『歓迎しますっ!茶道部へようこそっ!』
P『えっ?そんなあっさり良いの?』
雪歩『も、もちろんっ』
雪歩『私が作った部活だから、私が部長だし…』
雪歩『お友達なら大歓迎ですっ!』
P『…!』
P『(なんか俺は特別みたいで優越感…)』
P『(こうして俺は茶道部に入部した!)』
25 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:42:20.41 ID:lbaDsJyIo
【わびさび】
雪歩『……』シャカシャカシャカ…
P『……』
雪歩『粗茶ですが…』コトッ…
P『い、いただきます…』スッ…
P『えーと…器を二回回して…』クルクル…
P『…んっ』ゴクッ…
P『!!』
P『(お抹茶、うめぇ!)』
雪歩『……』ジーッ…
P『…!』
P『け、結構なお手前でした…?』
雪歩『…♪』ウンウン…
P『(不思議だ…身も心がまるで穏やかに…)』
26 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:43:03.25 ID:lbaDsJyIo
【ときメモなら「部」と呼ぶ】
雪歩『……』コクコク…
雪歩『…ふぅ』
P『ところで萩原さん?』
雪歩『はいっ?』
P『俺達以外の部員っていないの?』
雪歩『えっ?』
雪歩『私達…二人だけだけど…?』
P『えっ』
雪歩『言って無かったっけ…?』
P『(この部活はあの萩原さんと二人きりになれるという奇跡の部活だったのか!?)』
P『(…ていうか、「部」と呼んで良いのか?)』
27 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:43:32.68 ID:lbaDsJyIo
【あっさり】
P『そういえば茶道部は文化祭ってどうするの?』
雪歩『あっ、うーんと…』
雪歩『お茶とお茶菓子を出して…』
P『うん』
雪歩『……』
雪歩『…それだけ、かな?』
P『…休憩所?』
雪歩『そ、そうかも…』
P『(まぁ、お客さんに正座させるのもなんだしな…)』
28 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:44:05.88 ID:lbaDsJyIo
【多分、宇宙】
P『今日は文化祭だ!』
雪歩『は、はいっ…!お茶のおかわりは自由ですっ』
P『……』
P『(平和だ…)』
貴音『もし?お茶菓子のおかわりをいただいても…』
P『四条さん。他のお客さんの分、無くなっちゃうからそれぐらいで勘弁してくれない?』
貴音『むぅ…』
雪歩『あっ、お茶ならいくらでも…!』
貴音『では、お茶で空腹を満たすとしましょう…』
P『(四条さんに胃袋に限界はあるのだろうか…?)』
P『(こうして高校生活、最初の文化祭は終わりを迎えた…)』
29 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:45:02.60 ID:lbaDsJyIo
【ときめきの予感】
P『今日はクリスマスだ!』
P『…っていっても予定が無い』
trrrrrr…
P『おや…電話なんて珍しいな…』
P『はい、もしもし!』
小鳥『プロデューサーくーん!』
P『うわっ!?小鳥先生!?』
小鳥『今、暇?暇よねー?』
小鳥『遊園地行くわよー!!』
P『ゆ、遊園地…?』
30 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:45:29.13 ID:lbaDsJyIo
P『そんな唐突に…』
小鳥『えー!?無理なのー!?』
P『いや、無理ってことは無いですが…』
小鳥『せっかく雪歩ちゃんも誘ったのにー』
P『えっ、萩原さん?』
P『行きます!すぐ行きます!現地集合ですか!?』
小鳥『…感じわるーい』
P『す、すいません…』
小鳥『まっ、いっか♪じゃあ、現地で落ち合いましょー!』
31 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:46:10.83 ID:lbaDsJyIo
【まだ二人は始まったばかり】
P『すいません、遅くなりました…』
小鳥『いやいや!ベストタイミング!』
雪歩『こ、こんにちわっ』
P『萩原さん、こんにちは』
小鳥『こらこらー?挨拶よりも先に言わなきゃいけないことがあるでしょー?』
P『えっ?』
小鳥『今日、24日は雪歩ちゃんのお誕生日なのよ!』
P『おお…!?』
雪歩『わ、私なんかにはもったいない聖なる日なんですけど…一応…』
P『いやいや、萩原さんにはピッタリな誕生日だよ』
P『誕生日、おめでとう萩原さん!』
雪歩『あっ…』
雪歩『ありがとうございますぅ…///』
小鳥『(うーん♪青春の1ページねー♪)』
32 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:46:36.63 ID:lbaDsJyIo
小鳥『じゃあ、最初はメリーゴーランドに乗ろうか?』
小鳥『プロデューサーくん、どんな感じで乗りたい?』
P『萩原さん、俺と一緒に乗れる?』
雪歩『あっ、は、はいっ』
雪歩『私なんかで良ければ…』
P『(…日に日に俺と話す時の距離が近くなってる)』
P『(これはもう信頼されているのかな…?)』
小鳥『…と、考えるプロデューサーくんであった』
P『人の心を読まないでください!?』
雪歩『?』
~~~♪
~~~♪
~~~♪
33 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:47:03.10 ID:lbaDsJyIo
雪歩『……』ピトッ…
P『(…凄い)』
P『(萩原さんが俺にもたれかかってる…)』
P『……』ドキドキ…
P『(いやいや!?よこしまなことを考えるな俺!)』
P『(彼女の信頼を裏切るな!)』
雪歩『……』ギュッ…
P『(……いや、でも無理だろ)』ホンホンッ…
雪歩『……』
雪歩『(私…男の人とこんな…)』ドキドキ…
小鳥『(うーん♪眼福、眼福♪)』
34 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:47:30.99 ID:lbaDsJyIo
P『えっと…萩原さん…?』
雪歩『な、なぁに…?』
P『そ、その…』
P『(なんか気の利いた台詞を言え、俺!)』
P『は、萩原さんとくっつくことが出来て嬉しかったよ!』
雪歩『えっ…?』
P『……』
P『(…って、何言ってんだ、俺!?)』
P『(ただの変態じゃねーか!!)』
雪歩『……』
雪歩『…わ、私も』
P『…えっ?』
35 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:48:38.68 ID:lbaDsJyIo
雪歩『私も、嬉しかったよ…!』ニコッ
P『…!!』
P『そ、そっか…』ドキドキ…
雪歩『うん…』ドキドキ…
小鳥『(あらあら♪)』
小鳥『(今日はもう、あのまま二人きりにしておいてあげましょうかね♪)』
小鳥『……』
小鳥『(あーん!良いなー!若いって!)』
P『(こうして高校生活、最初のクリスマスは終わりを迎えた…)』
36 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:49:19.57 ID:lbaDsJyIo
【萩原さんのお正月】
P『謹賀新年ですよ!謹賀新年!』
P『年賀状…来てるかな…』
P『おっ…』
P『萩原さんから年賀状が来てるぞ!』
P『さて、謹賀新年と言えば初詣だが…』
P『萩原さん、来てくれるかな?』
trrrrrrrr…
ガチャ…
雪歩『はい。萩原です』
P『あっ、萩原さん?俺、プロ』
雪歩『あっ、プロデューサーくん…♪』
37 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:49:45.70 ID:lbaDsJyIo
雪歩『えへへ…明けましておめでとうございますっ♪』
P『うん、おめでとう』
P『ところで萩原さん、今からって暇かな?』
P『良かったら一緒に初詣でもどうかな?』
雪歩『あっ…ごめんなさい…』
雪歩『私、お正月は家族で過ごすことになってて…』
P『あーそうなんだ…残念』
雪歩『ホントにごめんね…?イヤとかそういうのじゃなくてね…?』
P『あぁ、大丈夫だよ。いきなり電話した俺も俺だしさ』
P『良かったら今年もよろしくね?』
雪歩『あっ、うんっ…!』
雪歩『よろしくお願いしますっ♪』
P『(うーん…残念だ…)』
38 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:50:18.37 ID:lbaDsJyIo
【私の初めて、もらってください…】
P『今日はバレンタインだ!』
雪歩『あのー…』
P『やぁ、萩原さん』
雪歩『えっと…私、こういうの…異性のお友達にあげるのは初めてで…』モジモジ…
P『…もしかしてチョコくれるの?』
雪歩『は、はいっ!』
雪歩『その…受け取っていただけますか…?』
P『もちろん!ありがとう!』
39 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:50:51.25 ID:lbaDsJyIo
【お茶菓子にしました】
P『さてホワイトデーですよ!ホワイトデー!』
P『もちろん萩原さんにお返しをあげるわけだけど…』
P『あっ、萩原さん!』
雪歩『プロデューサーくん?何か私にご用?』
P『これ、ホワイトデーのお返し。チョコありがとう』スッ…
雪歩『わぁっ…♪』
雪歩『嬉しい…ずっと大切にしますっ!』
P『いや、マシュマロをずっと大切にされても』
P『(でも、喜んでくれたみたいで良かった)』
40 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:51:44.91 ID:lbaDsJyIo
【お花見しよう!】
P『さてと、春休みだ!』
P『桜も、もう満開だな』
P『こういう時こそ、萩原さんを誘ってお花見だろう!』
trrrrrrrr…
ガチャ…
P『もしもし?』
雪歩『あっ、プロデューサーくん…♪』
雪歩『お電話嬉しいな…ご用はなぁに?』
P『あっ、えっとさ…』
41 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:52:11.93 ID:lbaDsJyIo
P『もし良かったら、今度の日曜日に一緒に中央公園行かない?』
P『きっと桜が綺麗だよ』
雪歩『あっ、良いねっ』
雪歩『誘ってくれてありがとうっ。是非行きますっ!』
P『それじゃあ、日曜日に中央公園で待ち合わせで大丈夫かな?』
雪歩『はいっ!楽しみにしてるね?』
ガチャ…
P『っし!』
42 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:52:46.50 ID:lbaDsJyIo
【ポエマー】
雪歩『プロデューサーくんっ!ここだよ、ここっ!』
P『あれ?萩原さん、もう来てたんだ』
雪歩『えへへ…』
雪歩『今日が楽しみで早くお家出ちゃった…♪』
P『(うおっ…!今の台詞はグッとクるな…)』
雪歩『それじゃあ、並んで歩きましょ?』
43 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:53:12.81 ID:lbaDsJyIo
雪歩『桜って日本の代表的なお花なのにすぐに散っちゃうよね…』
P『花は散るから美しい』
P『(…って、なに臭いこと言ってるんだ俺)』
雪歩『わぁっ…♪』
雪歩『詩人だね、プロデューサーくんっ♪』
雪歩『私、そういう表現って好きだよっ♪』
P『……』
P『(意外にも好印象…)』
44 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:54:19.01 ID:lbaDsJyIo
雪歩『ねぇねぇ、他には無いのっ?』
P『え、えっとぉ…?』
P『(萩原さんって、詞的な表現が好きなんだな…)』
P『(でも確かにポエムとか似合うかも…)』
P『は、花と共に咲き乱れた恋心…?』
雪歩『それも凄く良いと思うっ♪』
P『(は、恥ずかしい…)』
45 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:54:46.16 ID:lbaDsJyIo
雪歩『今日は本当に楽しかったですっ!』
雪歩『また…誘ってくれますか…?』
P『うん、もちろん』
雪歩『えへへ…♪』
雪歩『あ、あのぉ…良かったら…』
P『一緒に帰ろうか?』
雪歩『うんっ♪』
46 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:55:27.90 ID:lbaDsJyIo
【だって友達だから】
P『さて…今日から2-Aだ!』
P『知ってる顔はいるかな?』
P『…おっ?あれは…?』
P『萩原さん!』
雪歩『あっ、プロデューサーくんっ…♪』
P『同じクラスになったね』
雪歩『うんっ』
雪歩『中学生の時はあんまりお話出来なかったけど…』
雪歩『良かったら仲良くしてくれたら嬉しいな…』
P『もちろん!こちらからお願いしたいぐらいだよ!』
47 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:56:27.26 ID:lbaDsJyIo
【居心地の良い場所】
P『茶道部は新入部員、入らなかったね』
雪歩『うん…でも、ちょっとホッとしたかも…』
P『どうして?』
雪歩『あ…!?あのっ…』
雪歩『…そのぉ、騒がしいのはあんまりというか…』
P『あぁ、なるほどね』
P『(かくいう俺も二人きりの空間に誰かが入って欲しくなかったって思ってたから、ホッとしてたり…)』
雪歩『……』モジモジ…
48 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:57:02.75 ID:lbaDsJyIo
【相当凄い】
P『さて!今日は体育祭だ!』
P『……』
雪歩『あのっ…!私、頑張るからっ!』
P『足、結んでも大丈夫?』
雪歩『うんっ!』
雪歩『大丈夫だよっ!』
P『(…もう至近距離でも自然に話せるレベルにまで到達しちゃったな)』
P『(俺ってもしかして…凄い?)』
雪歩『よぉし…!気合いだぁー!』
P『…よっし、行くか!』ギュッ…!
雪歩『うんっ!』
P『(こうして俺と萩原さんは今年は二人三脚に出場した)』
P『(息ピッタリの俺達は最後まで安定してペースで走り続けることができ…)』
P『(見事、1位をもぎとった)』
P『(こうして高校生活2年目の体育祭は終わりを迎えた…)』
49 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:57:42.75 ID:lbaDsJyIo
【信頼度MAX】
P『さて、夏休み!』
P『今日から茶道部の合宿だ!』
P『……』
雪歩『…?』
P『茶道部って合宿必要なの?』
雪歩『せ、精神鍛錬には良いと思うっ!』
P『俺と二人きりで大丈夫?』
雪歩『えっと…プロデューサーくんは信頼してるし…』
P『……』
P『(なんていうか茶道部に入って良かった…)』
50 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:58:10.86 ID:lbaDsJyIo
雪歩『……』コクコク…
雪歩『…ぷはぁ』
雪歩『……』
雪歩『結構なお手前でしたぁ♪』
P『(おお!萩原さんが笑顔に!)』
P『……』
P『(成程…これがもてなす喜びということか…!)』
雪歩『(お抹茶美味しい♪)』
51 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:58:40.47 ID:lbaDsJyIo
【当然、信頼は裏切らない】
P『いやー良いお湯だったぁ』
P『はっ!?あそこに見えるは女湯の窓…』
P『……』
P『覗くわけが無いよな』
P『萩原さんにバレたら一大事だ』
P『二人きりの部活…これからの関係や萩原さんの気持ちも考えてここは当然のスルー!』
P『(こうして茶道部の夏合宿は終わりを迎えた…)』
52 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:59:22.51 ID:lbaDsJyIo
【貴音に首ったけ】
P『萩原さんって誰と仲が良いの?』
雪歩『えっ?私?』
雪歩『うーん。一番はやっぱり真ちゃんかなぁ』
雪歩『あぁ、でも!四条さん!』
雪歩『仲が良いっていうか尊敬なんだけど…』
雪歩『いつも凛としてて憧れるなぁ…』
P『へぇ』
P『(萩原さんは四条さんに憧れを持ってるのか)』
貴音『ちくしっ』
小鳥『あら、貴音ちゃん風邪?』
53 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 04:59:59.31 ID:lbaDsJyIo
【当然、当日まで行き先は確認しない】
P『今日から修学旅行だ!』
P『あれ?そういえば行き先ってどこだったっけ?』
P『……』
P『あぁ、そうだ京都・奈良だったな』
P『それじゃあ、バスに乗って出発だ!』
54 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:00:34.47 ID:lbaDsJyIo
【サラサラのストレートだし】
P『(初日はクラスでの団体行動だ)』
雪歩『あっ、見て見て!舞妓さんだよっ』
P『おぉ、凄いな。本物だ』
雪歩『凄いなー…女の子から見ても羨ましい…』
P『羨ましい?』
雪歩『うんっ。だって、凄く綺麗なんだもん』
P『萩原さんだって和服姿、可愛いよ?』
雪歩『え、えぇっ!?』
雪歩『そ、そんな…こと…』モジモジ…
P『(萩原さんは髪を伸ばしたら凄い美人になるだろうなー)」』
55 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:01:24.24 ID:lbaDsJyIo
【デートしてくれますか…?】
P『さて、明日は自由行動の日だ』
雪歩『あの…ちょ、ちょっと良いかな…?』
P『萩原さん?どうしたの?』
雪歩『え、えっとぉ…』
雪歩『も、もし良かったらで良いんだけど…』
雪歩『明日の自由行動っ…一緒にまわりませんかっ…!?』
P『喜んで』
雪歩『えっ…ほ、ホント?』
P『うん。萩原さんと一緒にまわれるなんて嬉しいな』
雪歩『わぁっ…♪』
雪歩『ありがとうっ♪私も嬉しいっ♪』
P『(これは明日が楽しみだな)』
56 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:02:29.90 ID:lbaDsJyIo
【宿命】
P『さて、今日は自由行動の日だ』
雪歩『おはよう、プロデューサーくんっ』
P『萩原さん、早いね』
雪歩『私から誘ったのに待たせるわけにはいかないもんっ』
P『(待てと言われたらいつまでも待ってそうだな…)』
雪歩『それじゃあ、行きましょ?』
P『あっ、うん。そうだね』
57 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:02:56.14 ID:lbaDsJyIo
P『京都と言えば!』
雪歩『宇治茶っ!』
P『茶道部の宿命だね…』
雪歩『だって高級ブランドだもの…』
P&雪歩『……』コクコク…
P&雪歩『…ぷはぁ』
P『うめぇ!』
雪歩『美味しいっ♪』
P『お土産に買って帰るかな』
雪歩『あっ、私もっ!』
58 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:03:43.02 ID:lbaDsJyIo
【あなたに会えて】
P『ふぅー…良いお湯だったー…』
雪歩『プロデューサーくんっ。ちょっと良いかな…?』
P『萩原さん、どうしたの?』
雪歩『えっとね…この近くに夜景が綺麗な場所があるみたいで…』
雪歩『その…』モジモジ…
P『あっ、良いね。一緒に見に行こうか?』
雪歩『…!』
雪歩『はいっ…♪』
59 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:04:10.06 ID:lbaDsJyIo
雪歩『修学旅行ももう終わっちゃうね…』
P『そうだね。あっという間だったね』
雪歩『…ねぇ、プロデューサーくん?』
P『ん?』
雪歩『私、またあなたと同じ学校に通えて良かったよ?』
雪歩『仲良くなれて…嬉しかった』
P『萩原さん…』
P『ありがとう、俺もだよ』
雪歩『プロデューサーくん…』
60 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:05:04.97 ID:lbaDsJyIo
雪歩『あなたと、もっと早く仲良くなれたら良かったのに…』
P『(俺もそう思うよ)』
P『(こうして修学旅行、最後の夜は終わりを迎えた…)』
61 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:05:51.87 ID:lbaDsJyIo
【俺は可愛いと思う】
雪歩『……』コクコク…
P『……』
雪歩『…ぷはっ♪』
雪歩『結構なお手前、げぷっ…』
P『……』
雪歩『……』
雪歩『うわーん!穴掘って埋まってきますー!!』
P『落ち着いて萩原さん!?』
P『(女の子の月賦なら可愛いもんだよな…?)』
62 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:06:48.73 ID:lbaDsJyIo
【のーんびり】
P『今年の文化祭はどうするの?』
雪歩『うーん。去年と変わらないかなぁ』
P『お茶とお茶菓子をお出しして、か』
雪歩『うんっ。休憩所』
雪歩『のんびりが一番♪』
P『(これは本当に「部」なのだろうか…)』
63 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:07:29.46 ID:lbaDsJyIo
【敵、2体確認】
P『さて、今日は文化祭だ!』
雪歩『……』シャカシャカ…
P『うーん…まったり…』
真『プロデューサーくん!お茶菓子おかわり!』
P『真、お前もか』
真『えっ?』
P『あぁ、いやなんでもない』
貴音『あなた様…』
P『ダメです』
貴音『いけずです…』シュン…
P『(こうして高校生活2年目の文化祭は終わりを迎えた…)』
64 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:08:01.45 ID:lbaDsJyIo
【聖夜の奇跡】
P『さーて!クリスマスですよ!クリスマス!』
P『伊織本人からクリスマスチケットも貰ったし…』
P『多少小奇麗な格好をして行けば大丈夫だろう!』
P『って、思うんですよね?』
新堂『伊織お嬢様のご友人の方でいらっしゃいますか?』
P『はい。本人からチケットも』ペラッ…
新堂『拝見させていただきます…』ジッ…
新堂『…結構でございます。どうぞごゆっくりとお楽しみくださいませ』
P『あっ、どうも』
65 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:08:28.38 ID:lbaDsJyIo
P『いやー流石に豪華なパーティーだな…』
P『テレビで見るようなお偉いさんの顔まで…』
P『…まぁ、それはともかくだ』
P『俺もパーティを楽しまないとな』
P『誰か知ってる顔はいるかな?』
雪歩『あっ、メリークリスマースっ』
P『あっ、萩原さんも来てたんだ』
雪歩『えへへ…凄い豪華なパーティだねー』
P『うん。伊織と同級生であることを誇りに思っちゃうな』
P『(萩原さん…純白のドレスでまるでお嫁さんだな…)』
P『(ん…?萩原さん?)』
P『(…あぁ)』
P『(今日は萩原さんの誕生日か!)』
P『(とは言ってもプレゼント交換用のプレゼントしか持ってきてないんだが…)』
P『……』
66 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:08:54.96 ID:lbaDsJyIo
P『(って、そんないい加減なプレゼントをあげてもな)』
P『(ここは気持ちだけ贈ろう)』
P『ところで萩原さん、誕生日おめでとう!』
雪歩『え、えっ?』
雪歩『覚えててくれてたんだぁ…///』
雪歩『ありがとうございますぅ!』
P『良かったら、このあとのダンスのエスコートさせてもらえないかな?』
雪歩『え、えぇっ!?』
P『あっ…だ、ダメなら…』
雪歩『わ、私で…よ、良ければ…///』
P『良かった』
67 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:09:21.54 ID:lbaDsJyIo
P『さて、そろそろプレゼント交換の時間だな』
P『まぁ、ランダムだから欲しいものが貰えるわけじゃないけど…』
P『どうせ貰えるなら彼女の…』
P『さて…俺へのプレゼントは…』ガサッ…
P『おおっ?これはまた高級そうな湯のみ茶碗…』
雪歩『あっ、プロデューサーくんが持ってるの私のプレゼントだぁ♪』
P『えっ?ホント?』
P『あれ?そういう萩原さんが持ってるのは俺のプレゼントだ!』
雪歩『ええっ?ホントー?』
P『うん、ホントホント!』
雪歩『すごーい…♪』
雪歩『聖夜の奇跡だぁ…♪』
P『本当だね』
P『(萩原さんとプレゼント交換出来るとか俺って幸せ者じゃね?)』
68 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:10:39.38 ID:lbaDsJyIo
【来年も、再来年も】
P『謹賀新年ですよ!謹賀新年!』
P『さて、年賀状は来てるかな?』
P『おおっ』
P『萩原さん、今年も送ってきてくれて嬉しいな…』
ピンポーン!
P『ん?誰だろう?』
69 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:11:06.06 ID:lbaDsJyIo
ガチャ…
雪歩『あ、明けましておめでとうございますっ♪』
P『萩原さん?どうしたの?』
雪歩『あのぅ…』
雪歩『一緒に初詣行きたいなって思って…』モジモジ…
P『えっ、行く行く!』
雪歩『あっ、ホントぉ?』
雪歩『えへへ…♪誘って良かったぁ♪』
P『じゃあ、着替えてくるからちょっと待っててね?』
雪歩『うんっ!ごゆっくり♪』
70 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:11:37.07 ID:lbaDsJyIo
~~~~~~~~~~~~
P『前から思ってたんだけどさ』
雪歩『うん?』
P『萩原さんって凄い和服似合うよね』
雪歩『え、ええっ!?』
雪歩『そんなことないよう…』
雪歩『わ、私なんて…その…』
P『俺は好きだけどな』
雪歩『え…』
雪歩『ふぇぇっ!?』
P『あっ、いや…その…』
雪歩『……』
雪歩『…ありがとう、ございましゅ…』プシュー…
P『(顔、真っ赤にして俯いちゃったな…)』
P『(まぁ、そういう俺も顔が熱いんだが…)』
71 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:12:03.43 ID:lbaDsJyIo
雪歩『高校生活も残り1年ちょっとだねー』
P『そうだね』
雪歩『……』
雪歩『…卒業しちゃったら、私たちの関係ってどうなるのかな?』
P『……』
P『ずっと仲良しだと思うよ?』
雪歩『あっ…』
P『来年も再来年も一緒に初詣行けたら良いね』
雪歩『…!』
雪歩『うんっ!』
P『(今年も1年、頑張るぞ!)』
72 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:12:35.28 ID:lbaDsJyIo
【冬の定番】
雪歩『…♪』ニコニコ
P『あはは…』ヌクヌク
P『(まさか部室に炬燵を持ってくるとは…)』
P『(萩原さんって結構行動力あるよな…)』
雪歩『おこたで飲むお茶は美味しいね♪』
73 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:13:19.75 ID:lbaDsJyIo
【愛情たっぷり】
P『バレンタインですよ!バレンタインっ!』
雪歩『こ、こんにちわっ…』
P『やぁ、萩原さん』
雪歩『あのぅ…』モジモジ…
雪歩『が、頑張って作りましたっ!』
雪歩『食べていただけたら嬉しいですっ!』スッ…
P『えっ、手作りなの?』
雪歩『そ、それじゃあっ…!』ダッ…
P『……』
P『(あんな可愛い反応されて食べないわけがないだろう!)』
P『(これは味わって食べよう…)』
74 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:13:51.84 ID:lbaDsJyIo
【でも、口に出して言われたら恥ずかしい】
P『さて、ホワイトデー!』
P『白が似合う女の子、萩原さん!』
P『チョコありがとう、凄く美味しかったよ』
雪歩『あっ…食べてくれたんだぁ…』
雪歩『えへへ…♪』
P『愛情たっぷりって感じで、それはもう極上の味でした』
雪歩『えっ…!?あ、あのっ…』
雪歩『た、確かに愛情は…その…』
雪歩『……』プシュー…
雪歩『~~~~っ!!!』ダッ…
P『あっ!?萩原さーん!?』
P『(まだお返し、渡してないのに…)』
75 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:14:57.74 ID:lbaDsJyIo
【俺も彼女を信頼してる】
P『ついに最上級生か…』
小鳥『ええ。最後の1年よ』
P『小鳥先生…』
小鳥『男性が苦手なはずの雪歩ちゃん』
小鳥『だけど、とてもあなたのことを信頼しているわ♪』
小鳥『彼女への優しさをいつまでも忘れないであげてね♪』
小鳥『ってわけで今年も私が担任です!』
小鳥『最後まで面倒見てあげるから残り1年よろしくね!』
76 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:16:29.73 ID:lbaDsJyIo
【萩原さんの幸せ】
P『さて担任は変わらずともクラスは変わった…』
P『誰か知っている子は…』
P『あっ…』
P『萩原さんっ!』
雪歩『あっ、その声…!』
P『今年も一緒のクラスだね』
雪歩『うわー♪嬉しいなぁ♪』
雪歩『仲の良い男友達がいるだけで何だか凄く安心出来ちゃう♪』
雪歩『えへへ…今年もまた1年間よろしくねっ』
P『(今年も萩原さんと同じクラスになった!)』
77 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:17:11.10 ID:lbaDsJyIo
【雪歩ちゃん】
P『さて、帰るか…』
P『おっ、あれは…』
P『(萩原さんか…)』
P『(せっかく仲良くなったのに、いつまでも萩原さんってのもなぁ…)』
P『(…よし!)』
P『雪歩ちゃん!』
雪歩『あっ、プロデューサーくん…♪』
雪歩『い、今…帰り…?私も…そのっ…』モジモジ…
P『良かったら一緒に帰らない?』
雪歩『う、うんっ!一緒に帰ろうっ♪』
78 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:17:39.50 ID:lbaDsJyIo
【聖域】
雪歩『…すー』うっつら…
P『……』
P『雪歩ちゃんが眠りこけている…』
P『……』
P『ふー…』
P『今年も茶道部は二人きりかぁ…』
雪歩『…うにゅ…えへへ…♪』
79 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:18:13.01 ID:lbaDsJyIo
【成長、そして完成】
P『さぁ、学生生活最後の体育祭だ!』
雪歩『今年も頑張るっ!』
雪歩『さぁ、足を結ぼっ?』
P『……』
雪歩『…プロデューサーくん?』
P『あぁ、いやごめん』
P『(雪歩ちゃんから、そう言ってくれるようになるなんて誰が予想してただろうか…)』
雪歩『?』
P『(こうして俺と雪歩ちゃんは今年も二人三脚に出場し…)』
P『(見事、1位を掴み取った)』
80 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:18:46.03 ID:lbaDsJyIo
【雪歩といた結果】
小鳥『はいはーい!期末テストの結果発表ー!』
P『おおっ…!』
P『文系科目はパーフェクトじゃないか!』
小鳥『やるわねー♪』
小鳥『担任名利に尽きるわ♪』
P『ありがとうございます!』
P『(よし!あとは今年の夏を悔いの残らないものにするだけだ!)』
81 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:19:35.55 ID:lbaDsJyIo
【二人きりだし】
P『今年も夏合宿やるの?』
雪歩『せっかく出来るんだし…やろっ?』
P『(夏合宿か…)』
P『じゃあ、今年もやろうか!』
雪歩『うんっ!やろやろっ!』
P『(今年も茶道部の合宿を行うことになった)』
P『(これは何か起きる予感がするぞ!)』
82 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:20:18.50 ID:lbaDsJyIo
【誰より特別な】
P『さて!今日から茶道部の夏合宿だ!』
雪歩『おー!』
P『でも何するの?』
雪歩『うーん…』
雪歩『思い出作り…かな?』
P『(そうだよな、俺達二人の部活とも、もうすぐお別れなんだ)』
P『(「部」としての活動も多い方がより素敵な思い出になるよな)』
83 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:20:45.15 ID:lbaDsJyIo
雪歩『ねぇ、プロデューサーくん?』
P『ん?どうしたの?』
雪歩『えへへ…じゃーん♪』バッ…
P『わっ?花火セット?』
雪歩『うんっ♪』
雪歩『その…良かったら…』
P『うん。もう少し暗くなったらやろうか』
雪歩『…うんっ!』
84 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:21:18.63 ID:lbaDsJyIo
85 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:21:45.06 ID:lbaDsJyIo
雪歩『私ね、この部活。ずっと1人でも良いと思ってたの』
P『えっ?』
雪歩『えっと、女の子の新入部員は歓迎だけど…男の子だとやっぱり困っちゃうし…』
P『俺、男だけど?』
雪歩『……』
P『雪歩ちゃん?』
雪歩『あなたは、特別です…』
P『えっ?』
雪歩『あなたと二人で部活をやってこれて良かった…』
P『雪歩ちゃん…』
P『(線香花火を見つめる萩原さんの横顔は儚げで美しかった)』
P『(…茶道部、入って良かったな)』
P『(こうして茶道部の夏合宿は終わりを迎えた…)』
86 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:22:17.94 ID:lbaDsJyIo
【あなただから意味がある】
P『夏の終わりか…』
P『雪歩ちゃんに会いたい…』
P『誘えるかな?』
trrrrrrr…
ガチャ…
雪歩『はい、もしもし?』
P『あっ、プロですけど』
雪歩『プロデューサーくん…お電話くれて嬉しいなっ…』
P『良かったらこれから花火大会行かない?』
雪歩『はいっ!いきますぅ!喜んで!』
P『じゃあ、河川敷公園で落ち合う感じで良いかな?』
雪歩『はい♪了解ですっ!』
P『(よし、行くか!)』
87 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:22:44.00 ID:lbaDsJyIo
雪歩『プロデューサーくんっ!』
P『あっ、雪歩ちゃん』
雪歩『花火大会なんて、最高にハッピーです…♪』
P『浴衣着てきたんだね』
雪歩『は、はい…どうかな…?』
P『バッチリ似合ってる。可愛いよ』
雪歩『そ、そんなことっ…!』
雪歩『……』
雪歩『…嬉しい』
P『おっと…そろそろ始まるね』
雪歩『あっ、うんっ!』
88 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:23:12.64 ID:lbaDsJyIo
ヒュー…パーン!パーン!
雪歩『えへへ…』
雪歩『今も信じられないなぁ…』
雪歩『あなたとこうして花火を見上げてるだなんて…』
P『俺が相手で良かったの?』
雪歩『えっ?』
雪歩『……』
雪歩『…むしろあなたじゃなきゃ』ボソッ
P『えっ?』
雪歩『…なんでもないっ』
P『(雪歩ちゃん、なんて言ったのかな?)』
雪歩『今日は誘ってくれて、ありがとうっ!』
雪歩『……』モジモジ…
雪歩『その…送ってもらえますか…?』
P『もちろん!』
89 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:24:03.16 ID:lbaDsJyIo
【モットーは生徒の夢を叶える!】
P『9月になっても茶道部は卒業まで引退は無いんだね』
雪歩『うんっ。先生がかけあってくれたの!』
P『先生って顧問の先生?』
P『そういえば顧問って誰なの?』
雪歩『えっ?小鳥先生だけど…?』
P『えっ!?』
P『(なるほど…あの人の無茶で1人でも「部」として認められていたのか…)』
P『(まぁでも…良い先生だな…)』
90 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:24:55.66 ID:lbaDsJyIo
【あとで小鳥先生がお酒持って乱入してきた】
雪歩『今日のお茶菓子は…これ♪』
P『おっ、月見団子かぁ』
雪歩『今日はお月さまが出るまで、活動しよっ?』
P『そうだね、今日は満月だって言ってたし』
P『(雪歩ちゃんとお茶を飲みながら月見をした)』
91 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:25:35.64 ID:lbaDsJyIo
【やっぱり茶!】
P『さて10月だ!』
小鳥『はい!みんな、おはようございまーす♪』
小鳥『今日はあなた達に大切なお知らせ!』
小鳥『今年の文化祭はクラスで出し物をすることに決定しました!』
P『また唐突な』
小鳥『ていうわけで、みんな意見をちょーだいな!』
P『(ふむ…)』
P『(出し物か…)』
雪歩『(出し物…)』
92 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:26:01.90 ID:lbaDsJyIo
小鳥『…じゃあ、喫茶店をやることに決定!』
小鳥『みんなで頑張りましょうね!』
雪歩『わぁっ…♪』
雪歩『プロデューサーくん、賛同してくれてありがとうっ♪』
P『いえいえ』
P『(喫茶店用の制服とか作るのかな?)』
93 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:26:30.25 ID:lbaDsJyIo
【間違いなく似合う】
雪歩『制服?』
P『うん。どうなのかなって?』
雪歩『えっと、私は和服でやるものだって思ってるんだけど…』
P『あぁ、完全に茶店か』
雪歩『ふ、普通の喫茶店の風の方が良いかな…?』
P『いやいや、そんなことないと思うよ』
P『(メイド服を期待してただなんて言えない…)』
94 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:27:03.05 ID:lbaDsJyIo
【看板娘の雪歩ちゃん】
P『今日は文化祭だ!』
P『うーん…』
P『最後の文化祭なんだよなー…』
P『もう学生生活も残りわずかだと思うと名残惜しいな…』
P『なんて感傷に浸るにはまだ早いか!』
P『さて、クラスに急ごう!』
95 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:27:31.06 ID:lbaDsJyIo
96 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:29:30.83 ID:lbaDsJyIo
小鳥『いやー制服似合うわねー雪歩ちゃん♪』
P『すっかり看板娘ですね』
小鳥『雪歩ちゃんのお茶立ててる姿ってホント奥ゆかしいもの♪』
P『(確かに…お客さんみんな釘付けだ)』
P『……』ムゥ…
小鳥『あら?ジェラシーかな、少年?』
P『ち、違いますよっ!』
小鳥『うふふっ♪そーですか♪』
P『(くそう…小鳥先生に図星をつかれるとは屈辱…)』
97 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:30:12.81 ID:lbaDsJyIo
【ずっとこのままで】
P『ふう…だいぶ良い時間になりましたね…』
小鳥『そうねーそろそろキャンプファイヤーの時間よ♪』
P『あっ、キャンプファイヤー…』
小鳥『一緒に見たい子…いるんでしょ?』
P『……』
98 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:30:38.94 ID:lbaDsJyIo
雪歩『最後の文化祭も、もう終わりだね…』
P『そうだね…』
雪歩『なんだか高校生活、あっという間って感じだったなぁ…』
雪歩『……』
雪歩『今だけは…』
雪歩『時間、止まって欲しいな…』
P『(本当、そう思うよ)』
P『(こうして最後の文化祭は幕を閉じた…)』
99 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:32:10.89 ID:lbaDsJyIo
【最終奥義】
P『さて…帰ろう』
P『ん?下駄箱に手紙が…?』
『覚悟があるなら河川敷公園まで来い』
P『こ、これは…果し状か…?』
P『……』
P『…行くか』
100 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:32:39.80 ID:lbaDsJyIo
~~~~~~~~~~~~~~~
P『……』
P『…誰もいないように見えるが』
?『逃げずによく来たな…』
P『だ、誰だ…!?』
?『お前か…ウチのお嬢さんに手を出したっていう不届きな奴は…』
P『な、なんのことだ…?』
?『男の意地にかけて…勝負だ…!』ダッ…!
P『…!』
P『(くっ…!やるしかないのか…!)』
101 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:33:07.37 ID:lbaDsJyIo
~~~~~~~~~~~~~~
?『ぐっ…できるなっ…!』ハァハァ…
P『……』ハァハァ…
P『(マズイな…そろそろ体力も限界だ…)』
P『(とは言っても、向こうもだいぶガタがきてるはず…!)』
?『だが男の意地にかけて…負けるわけにはいかねぇっ…!!』ザッ…!
P『…俺だってそうさ!』
P『目に物、見せてやるっ!!』スッ…!
?『ぬ…!?』
P『茶道部の力を舐めるなよ!』
P『くらえっ!茶道部最終奥義…!!』
102 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:33:35.83 ID:lbaDsJyIo
P『スコップで殴るっ!!』ヒュン…!
?『ごっ!?』バキッ!!
103 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:34:02.18 ID:lbaDsJyIo
?『ぐはぁっ…!?』バタッ…!
P『これが三年間部活動を続けた男の魂の一撃っ…!!』
P『ていうか、あんた一体なんなんだ…!?』
?『……』
?『…なるほどな』
?『お嬢さんに…見合うだけの…気合いと根性は…あるってか…』
P『…?』
?『お前なら…親父殿にも…許してもらえるかもな』
?『あばよ…』ザッ…
P『あっ…!』
P『なんだったんだ…?』
104 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:35:13.11 ID:lbaDsJyIo
【まだ未定】
P『今年のクリスマスはどうするの?』
雪歩『うーん…お家でお祝もしてもらえると思うけど…』
雪歩『でも、伊織ちゃんのパーティも興味あるし…』
雪歩『予定があるかって言われたら、わかんないかもっ』
P『そっか』
P『(そうだよな。24日は雪歩ちゃんの誕生日だもんな)』
105 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:35:43.00 ID:lbaDsJyIo
【でも…私は…】
P『だけど、やっぱり雪歩ちゃんと一緒にいたいよな…』
P『…よし』
P『雪歩ちゃんに電話を…』
trrrrrrr…
P『あれ?電話だ?』
P『もしもし?』
雪歩『あの…萩原です』
P『雪歩ちゃん?どうしたの?』
雪歩『えっと…』
雪歩『今年のクリスマスって、もう予定決まっちゃった…?』
P『えっ?』
106 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:36:09.87 ID:lbaDsJyIo
P『実はまだ…』
雪歩『ほ、ほんと?』
雪歩『じゃあ…その…』
雪歩『良かったら…夜は茶道部室で一緒に過ごしませんか…?』
P『えっ?茶道部室で一緒に?』
雪歩『はい…だめでしょうか…?』
P『是非!俺から誘おうと思ってたぐらいだよ』
雪歩『ほ、ほんとぉ?良かったぁ…!』
P『えーと時間は…』
雪歩『あっ、伊織ちゃんの家でのパーティの時間の間で…』
雪歩『そうじゃないと、お家出てこれないから…///』
P『わかった』
P『じゃあ、パーティ開始に合わせて行けば良いかな?』
雪歩『うんっ!お願いします!』
P『(クリスマスイブか…)』
107 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:37:05.08 ID:lbaDsJyIo
【サイレントナイト、ホーリーナイト】
ガラッ…
P『雪歩ちゃーん?』
雪歩『あっ…プロデューサーくんっ…♪』
雪歩『えへへ♪来てくれてありがとう…♪』
P『(雪歩ちゃん…パーティドレスだ…)』
P『そりゃ約束もしたしね』
雪歩『えへへ…そうだよねっ』
P『何よりもさ』
雪歩『…?』
P『今日は雪歩ちゃんの誕生日じゃん!』
雪歩『…!!』
P『メリークリスマス、そしてハッピーバースデー』スッ…
雪歩『あ…』
108 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:37:56.75 ID:lbaDsJyIo
雪歩『これ…ネックレス…?』
109 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:38:23.13 ID:lbaDsJyIo
P『おっ、思った通り雪歩ちゃんにピッタリだ』
雪歩『ふぇぇっ…!?』
雪歩『こ、これ…もしかしてプレゼントなの…?』
P『そうだよ?』
雪歩『でもでも…凄い高かったんじゃ…?』
P『俺は、その…』
P『雪歩ちゃんの喜ぶ顔が見たかったから…』
雪歩『あ…』
P『可愛いよ、雪歩ちゃん』
雪歩『…っ!』
雪歩『ううぅっ…』グスッ…
P『!?』
110 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:38:49.14 ID:lbaDsJyIo
P『え、えっ!?ど、どうしたの…?』
雪歩『ぐすっ…ごめ、ごめんね…』
P『もしかして気に入らなかった…?』
雪歩『……』フルフル…
雪歩『うれしいの…』
雪歩『凄く…うれしいの…』
雪歩『一緒に過ごせるだけでも私にとっては誕生日プレゼントなのに…』
雪歩『聖なる日に、こんなに幸せじゃバチが当たっちゃうよ…///』
P『(良かった、凄く喜んでくれたみたいだ…)』
雪歩『ありがとう…最高のお誕生日です…』
P『(こうして高校生活最後のクリスマスの夜は更けていった…)』
111 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:39:19.50 ID:lbaDsJyIo
【ずっと、ずっと】
P『謹賀新年!』
P『明けましておめでとう、雪歩ちゃん』
雪歩『明けましておめでとうございますっ♪』
P『去年の約束、果たせて良かったよ』
雪歩『うんっ…♪』
雪歩『えっと、来年も…だよね…?』
P『来年も再来年もかな?』
雪歩『えっ?』
P『って、言ってたらキリが無いけど』
P『俺はこれからも雪歩ちゃんと一緒に新年を迎えられたら嬉しいな』
雪歩『…!!』
112 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:39:46.41 ID:lbaDsJyIo
雪歩『うんっ…!』
雪歩『来年も再来年も…!』
雪歩『その先もっ…!』
雪歩『私もあなたと一緒に初詣に行きたいですっ!』
P『じゃあ、遠い未来まで約束だね』
雪歩『うんっ♪』
雪歩『絶対の…約束だよっ?』
113 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:40:12.67 ID:lbaDsJyIo
―――そして、時は流れ
P『3月1日…卒業式…』
P『今日、最後の制服…』
P『この道を歩くのも最後になるんだな…』
P『……』
P『…行こう』
114 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:40:53.45 ID:lbaDsJyIo
P『さて…そろそろ卒業式が…』
高木『君ぃ!?なんか変な奴が君のことを探しているぞ!?』
P『えっ?』
?『あーいたいた…そこのお前、ちょっと来い?』
P『アンタはあの時の…』
高木『お、おい…なんなら私も…』
P『いや、大丈夫』
P『これは俺自身が決着をつけなきゃいけないことだから…』
115 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:41:21.16 ID:lbaDsJyIo
~~~~~~~~~~~
P『ここで良いのか?』ザッ…
?『馬鹿野郎。何を構えてんだ?』
?『ここがどこかよく見ろ』
P『えっ?』
P『…あっ』
P『(これは…伝説の木…)』
?『……』
116 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:41:48.12 ID:lbaDsJyIo
~~~~~~~~~~~~
雪歩『……』ウツムキ…
?『俺に出来るのはここまでです』
?『大丈夫…あなたの根性や気合いは本物です』
?『頑張ってください…お嬢さん』ザッ…
P『雪歩ちゃん…』
雪歩『あの…ごめんね…?』
雪歩『もう卒業式が始まるっていうのに…』
雪歩『こんなところへ呼び出したりして…』
P『いや、全然…』
雪歩『……』
117 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:42:15.27 ID:lbaDsJyIo
雪歩『あのね、私ね…』
雪歩『いつも自分ってだめだめだなーって思ってたの』
P『えっ?』
雪歩『だって臆病だし…その…』
雪歩『今だって男の人って凄く怖いの…』
P『でも…』
雪歩『あなたに対してだって!』
雪歩『…あなたと、この高校で会った時…』
雪歩『私に気を遣って先に帰ってくれたよね?』
P『あっ、うん…』
P『そうだったかな…』
118 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:42:45.10 ID:lbaDsJyIo
雪歩『あの日、その優しい部分を見ることが出来ないままでいたら…』
雪歩『私はきっとあなたのことも怖くて…ずっと拒絶してたままでいたと思うの…』
P『……』
雪歩『でも、でもね…』
雪歩『私、勇気出したんだよ?』
雪歩『あなたのこと…茶道部員として迎え入れた…』
雪歩『表面上は喜んでいたけど本当は凄く不安だったの』
雪歩『だけど、あなたは私の思った通り本当に優しい人で…』
雪歩『ううん、思った以上に素敵な人で…』
119 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:43:16.28 ID:lbaDsJyIo
雪歩『あなたと仲良くなれて本当に良かったなって思えるのっ』
雪歩『この高校3年間…いつも思い出にはあなたがいた…』
雪歩『中にはつらいことだって、あったけど…』
雪歩『でも…でもね?』
雪歩『だけど、そういうつらさもあって今があるんだと思うの』
雪歩『だって、この高校3年間…』
雪歩『すっごく楽しかったもの!!』
P『……』
120 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:43:42.40 ID:lbaDsJyIo
雪歩『私…もう一度勇気出します…』
雪歩『私は…』
雪歩『あなたのことが…大好きですっ…!!』
雪歩『ずっと…ずっと一緒にいたんですっ!!』
P『雪歩ちゃん…』
P『……』
121 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:44:10.55 ID:lbaDsJyIo
P『俺も…』
P『俺も、雪歩ちゃんのこと好きだよ』
雪歩『あ……』
P『手放したくない…』
P『ずっと俺の傍で笑っていてほしい』
P『君の笑顔を守りたい』
雪歩『…!』
雪歩『……うんっ』
雪歩『はいっ…!!』グズッ…
122 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:44:36.86 ID:lbaDsJyIo
リンゴーン!リンゴーン!
雪歩『あっ…伝説の鐘…』
雪歩『鳴らないはずなのに…』
P『…きっと天使が祝福でもしてくれたのかな?』
雪歩『天使…』
雪歩『うんっ…きっとそうだね…』
雪歩『こんな奇跡が起こるんだもの…』
雪歩『天使さん達が見守ってくれているなら…』
雪歩『私達…ずっと幸せでいられるよ…』
123 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:45:05.18 ID:lbaDsJyIo
P『…あっ、そういえばさ?』
雪歩『はい?』
P『俺を連れてきた男の人って一体何なの?』
雪歩『……』
P『…雪歩ちゃん?』
雪歩『えへへ…』
雪歩『プロデューサーくんのこと萩原家を背負える漢だって言ってたよ!』
P『えっ、なにそれ?』
雪歩『そんなの決まってますぅ!』
雪歩『私をお嫁さんにしてくれるってことです♪』
P『お、お嫁さん!?』
124 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:45:36.11 ID:lbaDsJyIo
キーンコーンカーンコーン!
雪歩『あっ…卒業式…!』
P『……』
P『…二人でサボっちゃおうよ』
雪歩『…えっ?』
P『きっと今なら許して貰えるんじゃないかな?』
P『それに色々とこれからのこと話したいし…』
雪歩『…うんっ』
雪歩『これも大切な思い出だね…///』
P『ていうか、もう結婚前提で良いの?』
雪歩『えーだってぇ…』
―――ずっと傍にいてくれるって
―――相手の全てを受け入れることだし…
―――だから、そういうことじゃないのかな?
125 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 05:46:20.53 ID:lbaDsJyIo